2009-09-01から1ヶ月間の記事一覧
H.F.Saint「Memoires of An Invisible Man」 事故で透明人間になってしまった男が、現代のニューヨークを生きる。という以上のなんの話もありません。主人公は平凡な男で、でも何故か敵とのアクションは見事にこなし、いつもギリギリで追っ手をかわしつつ、…
Michel Foucault「The Order of Things: An Archaeology of the Human Sciences」 まだ小学生の頃だったと思うが、サバンナに住む野生動物を「偶蹄類・奇蹄類」と分類して紹介しているテレビ番組を、不思議に思いながら眺めていたことがあった。ひづめが偶数…
あらァ〜、ベタな感じが可愛いわァ〜。
Michel Foucault「La Bibliotheque Fantastique」 仕事の合間の待機時間に、すちゃっと図書館に入って読んだ。 フロベール「聖アントワヌの誘惑」をめぐる論考。
さいきん日本文学をほとんど読んでいないので、まず情報収集をば。 筑摩書房の松田哲夫が、「王様のブランチ」で紹介するために膨大な量の本をチェックするのに、 大森望、豊崎由美、さらに斎藤美奈子(、北上次郎、池上冬樹、高橋源一郎)の書評を参考にし…
非作家による選考をおこなう文学賞が増えた傾向を分析して、「文学の民主化」と表現するのは慧眼だと思う。 みんなが良いと言う本、よく売れよく読まれる本を、どう評価したらいいのかがようやく理解できた気がした。 ただ、わたしは今はまだ、民主主義的に…
Samuel Beckett「For to End Yet Again and Other Fizzles」 また終わるため 頭蓋骨だけ 出口のない暗 い場所で ひたいを板きれにおき 始めるため。 こうして 始めるための 長い とき 場所が消 え しばらくして板きれも消えてしまうまで。 だから 頭蓋骨 闇…
Samuel Beckett「Worstward Ho」 まだ戻り虚空は消え去ることがあるを取り消 す。虚空は消え去ることがない。薄暗さが消え 去るのをのぞいて。そのときすべて消え去る。 すべてが消え去ってしまったわけではない。そ のうち薄暗さが戻る。そのときすべて戻る…
Claude Lévi-Strauss「Tristes Tropiques」 一体、馴れ親しんだ環境や友達や習慣を棄て、こんなにも大きな経費と努力を払い、健康まで危うくした挙句の結果というのは、たったこれだけのことなのだろうか?調査者が一緒に居ることを許してもらっている一ダー…
最近、芸能ゴシップで、誰それが難病にかかったとかいう類いの報道が増えた気がする。本人から発信されることもあるし、マスコミの調査によることもある。ネット上ではしばしば売名行為だと揶揄されているが、結果としてたしかに売名は成功しているけれど、…
Jacques Derrida「Resistances of Psychoanalysis」 わたし心理学って好きじゃない。心理テストとか夢判断とか答えると、あなたは本心ではこう思っています、っていう結果を告げられるでしょ?そんなこと言われてもさ、思ってないなんて言えないよね、だって…
テレビアニメのシリーズが切り替わる時期に、次の放映予定アニメを一覧したウェブサイトをチェックすることがある。Gigazineとか。一望すると、いま製作されているアニメの傾向がわかるのでおもしろい。いつのシーズンだったか忘れたが、空から女の子が降っ…
Claude Lévi-Strauss「Tristes Tropiques」 「私は旅や探検家が嫌いだ。……」 この手記の筆者が冒険も旅行も好きではなく、世界中のあちこちで外交的に振る舞うということが性に合わない人間だ、というのは読んでいれば誰もが理解するところだ。彼に似合うの…