2007-09-01から1ヶ月間の記事一覧

「未来」2007年9月号(No.492)

メモです。 ・エリアーデ読んだら面白いかも。前にエリアーデが気になったのは…好きだと言ってたのは大江だったか? ・またしても孫引き、献辞「君はいつも耳をかたむけてくれたね/そのとおりに書くよ」

ガルシーア・ロルカ「ロルカ詩集 (世界現代詩文庫)」

わたしの窓から 頭を出して、わたしは知る 風の刃が どんなに頭を切り落としたがっているかを。 眼には見えない この断頭台に、わたしは載せた わたしのあらゆる欲望の 盲いた頭を。 …… ぼくがどんなにお前を愛しているか お前には決してわからないだろう な…

細野不ニ彦「ギャラリーフェイク(11)〜(18)」

10巻まではリアルタイムで読んでたので……10年越しのコンプを目指せ!でも借りた本。新国立劇場で現代悲劇を見る傍ら、「君に届け」とか「ギャラリーフェイク」の貸し借りやってる私ってカッコイイ(泣)。サラちゃんとフジタとの仲が全然進展しないけど、ま…

「未来」2007年8月号(No.491)

…私は抽象的な論理をたどるときでさえ、それを誰がどんな顔をして言っているのか、出来たら見てみたい、という気持ちを払拭しきれない具体派なのだ。確かに、学問の成果は個人を超えてこそ意味がある。少なくとも真理は非人称。数学の定理を誰が言ったか、そ…

「未来」2007年7月号(No.490)

今頃になって7月号。読むの遅っ。倉石信乃さんの(というより中平卓馬の)、マス・メディアが伝えるドキュメントがモニュメントになってく、という言いが良い。

J・M・クッツェー「エリザベス・コステロ」

エリザベス・コステロという女性作家が、自分の職業についてその目的や倫理観などを考える遍歴を描いたフィクション。 何らかの結論に辿り着くように書かれる論述よりも小説的で、登場人物の行為によって彼らの考えを読者が推測せねばならない小説よりも論述…

茂木健一郎「脳内現象」

クオリアの人です。(のだめの監修者のもぎぎとは別人物です。) もともと茂木さんに対してはかなり懐疑的だけど、啓蒙用の言説をあげつらって彼を批判しちゃうのはさすがに失礼すぎるので、まとまったのはどれ読んだらいいのかなと思っていたところ、斉藤環…