2007-07-01から1ヶ月間の記事一覧

ジェイムズ・ジョイス「ユリシーズ(4)」

何をここにメモしておいたらいいのか、むつかしい…。 ひとまず思ったのは、パスティーシュや文体の戯れが非常に多いから、日本語訳には翻訳者の意図が多分に含まれているという了解をしなくてはいけないだろうと。おそらく、現代的な視点から眺めた作品解釈…

柴田ヨクサル「ハチワンダイバー(1)〜(3)」

「君に届け」とのギャップに泣ける。。

椎名軽穂「君に届け(1)〜(4)」

まずマンガ書評系のブログサイトでの言及数が多いなということに気付き、アマゾンでも存在感を発揮し始め、書店での平積みが増える、という口コミによる人気爆発の典型を見ました。おそらく映像化されるのは時間の問題。 恋愛主軸の展開を繊細な絵で描く、と…

大森望・豊崎由美「文学賞メッタ斬り!2007年版/受賞作はありません編」

トヨザキ社長ご健在で何より。毒舌あいかわらず走ってます。 評者が身勝手な思い入れたっぷりに語りまくるタイプの書評がわたしは大好きなのですが、…例えば斉藤美奈子「読者は踊る」なんか本屋待ち合わせの時間潰しの定番書になってましたけど←立ち読み御免…

夏目漱石「こころ」

罪意識を背負って生き最後に自殺した「先生」の、回想と遺書。でも暗鬱でねっちりとした場面は殆どなく、さくさくさくと短時間で読み切れる。 彼は遺書によって自らの罪を「私」に告白するのだが、自殺しようと決めたから告白を書いたのではなく、告白せずに…

ジェイムズ・ジョイス「ユリシーズ(3)」

妄想爆発しててある意味読みやすい。なんでこうも内省的なのか。

ジェイムズ・ジョイス「ユリシーズ(2)」

(1)はとりあえず注釈見ずで、いわゆる「意識の流れ」てのに揺られるがまま読んでいたのだけど、(2)に至って注釈見ても気が逸れなくなった。おもしろいなぁ。現代文学が読める、と感じられるようになってきた今だからこそ、この近代文学の金字塔、冴えない中…

二ノ宮知子「のだめカンタービレ(18)」

このマンガはもういつ終わってもおかしくない。あと半年で連載終了ね、て雑誌社が言ったら、いつでもまとめられそうな感じの展開しかもう残ってない。千秋くんはヴィエラ先生に会ってしまったし、のだめちゃんはしっかりしてきたし。そろそろのだめちゃんと…

よしながふみ「愛すべき娘たち」

たしか読んだのは6月ですが、一応メモ。よく考えたらこの漫画家さんの、「西洋骨董洋菓子店(1)〜(4)」「愛がなくても喰ってゆけます。」も読んでるわ。「大奥(1)〜(2)」も。 よしながさんの話し、「ものごとの本質を体得しててそれを語る人」ていうのが頻繁…

仲俣暁生/舞城王太郎/愛媛川十三「「鍵のかかった部屋」をいかに解体するか」

「鍵のかかった部屋」はポール・オースターの小説タイトルで私は未読なんですが、あーこーいうメタミステリなんだ、ということがこの本読んでて判ってしまったんですがそれはいいのでしょうか。まあいっか。多分読まない。オースターちょっとぬるいし。…とい…

ジェイムズ・ジョイス「ユリシーズ(1)」

おもしろいです。びっくり。 この新訳ユリシーズが出版されたとき、当時入学したばかりの大学の生協で単行本がバカ売れしてて(?少なくともフェアをやっていた)パラ読みはしたけど、よくわかんないって印象しかなかった。が、エー、このたび、旧い友人(し…