2007-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「未来」2007年6月号(No.489)

田中純さんの「残像のなかの建築」が復刊、サンクスです。 「宗教とグローバリゼーション」フリードリヒ・ヴィルヘルム・グラーフ 人間の経済活動と宗教的精神との関連を論じるもの、マックス・ヴェーバーに代表されるような分野、どうしても理解しがたい。…

ロジャー・ペンローズ「皇帝の新しい心」

私がまだ高校生のときに、朝日新聞の書評欄にこの本が取り上げられてたのを何故だかよく覚えてる。当時はカオス理論や超ひも理論、ホーキングやアインシュタイン、マンデルブロ集合やアルゴリズムといったやや学術的な概念が、一般にも熱狂を持って迎えられ…

「ユリイカ0705」

ル・コルビュジェ生誕120周年。去年末、着工から四半世紀を経て「フィルミニ教会堂」が落成したことも手伝って、ここ数ヶ月はあちこちでコルビュジェ特集が組まれている。 コルビュジェがそこでの余生を愉しんだ自作「カップ・マルタンの小屋(カバノン)」…

レイモンド・チャンドラー「湖中の女」

しょっぱなで怪しいと睨んだ設定が、やはり最後にプロットの要になっていた。多分それに気がつく読者は多かろうが、こうまで引っ張るチャンドラーに感服。