2006-10-01から1ヶ月間の記事一覧

「未来」2006年10月号(No.481)

東宝系の映画館の徒歩圏内に居着いてからようやく映画館に足を運ぶようになったものの、一朝一夕で映画通になるわけもないし、映画を見る作法もわからない。藤井仁子さんのスピルバーグ論はとても興味深いけれど、映画に批評性を求めるという視線を必ず存在…

「現代思想 10月臨時増刊 ジュディス・バトラー」

論者によって意見のブレや用語訳出の仕方が違うあたりが、現在進行形で記述される哲学のおもしろい側面だと思う。そしてまた、現代社会や政治に関するコミットメントが要請されることも同様に。チョムスキーやサイード、ソンタグからは遠く世代の離れたバト…

菊池直恵・横見浩彦「鉄子の旅」(1)〜(5)

東京から横浜方面に出かける時に、品川のホームに入ってくる電車が快速アクティーだとそれだけで嬉しくなります。

カトリーヌ・マラブー 「わたしたちの脳をどうするか」

わたしがまだ幼い頃には、身体における心の存在場所は心臓だと言われることもあった。感情の昂りに呼応する臓器。ところがいつの間にか心臓は代替可能な存在になり下がり、心停止は人の死とは見なされなくなった。そして身体の未知領域であり今のところは移…