2007-04-01から1ヶ月間の記事一覧

「未来」2007年4月号(No.487)

「記憶に残る読書会」特集してます。白水社の「そこに関する郷土料理を楽しみながら各都道府県の作家の本を読む」読書会などいかにも楽しそう。京大SF研の活動なんかも、あぁ大学生のときにSF研かミステリ研入っとけば楽しかったろうと嘆息。 読書会やった記…

網野善彦「無縁・苦界・楽」

歴史関係の書物あまり読まないが、参考文献がとにかく多くなるのだなと単純に思う。現世との縁が切れた場所(無縁)である寺社の周辺に歓楽街が発達する理由としては、たくさんの参拝客に対して商売できるからか、行商の自由が保証される場所であるからか、…

赤坂憲雄「追悼記録 網野善彦」

「無縁・公界・楽」を読むための準備体操。

ピーター・ゲイ「神なきユダヤ人」

「A GODLESS JEW」は、フロイトの言葉からの引用。「ところで、敬虔な信仰者が誰一人として精神分析を創造しなかったのはなぜでしょう。そのためには完全に神なきユダヤ人を待たなければならなかったのは、どうしてなのでしょうか。」 本そのものは、フロイ…

P.D.ジェイムズ「女には向かない職業」

再読率ナンバーワンの本だ。初読時はたしか中学生だった当時の私にとってはコーデリア・グレイは大人の女性だったのだが、いつの間にか年齢を追い抜いていた。わたしが小説の主人公に共感できるという極めて稀な例だ。若くて可憐、怜悧でタフ、倫理的で革命…

斉藤環「生き延びるためのラカン」

読んでてニヤニヤ笑いがとまりませんでした。 パンチラとか腐女子とかのネタ、あるいはユングやフロイトのゴシップ、あるいは中井久夫やジジェクへの言及、等どんな人でも必ず何かには興味ひかれるだろうという動機づけがちりばめられていて、とにかく何とし…