2006-06-01から1ヶ月間の記事一覧

二ノ宮知子「のだめカンタービレ(15)」

妹のカレシに借りました。

フラナリー・オコナー「オコナー短篇集」

良質の文学作品に触れたときの静かで豊かな時間があった。すばらしいっす。不具者…奴隷…プアホワイト…田舎者…阿呆…弱者を見つめる冷徹な眼。オコナーは24歳から39歳で死ぬまで、紅斑性狼瘡(こうはんせいろうそう、脚と顔の下半分の骨が柔らかくなる不治の病…

マックス・ヴェーバー「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」

ヴェーバーの一連の比較宗教社会学研究の、一角をなす論考のようです。タイトルで宗教と経済を同列に並べてますが、資本主義そのものに関する考察は皆無です。資本主義国家として一大帝国を築き上げた北部アメリカは、ピューリタン(プロテスタント)の移植…

「未来」2006年6月号(No.477)

4月に来日していたJean-Luc Nancyの特集号。 港千尋さん相変わらずすてきです。近代以前の絵画は宗教のモティーフを直喩にも隠喩にも用いていて、描かれたものすべてに特定の意味を込めていた。それを、接触という全く異なる媒介を経て読み取ること。また、…

モリエール 「ドン・ジュアン」

今MaxWeber読んでるんだが論が緻密で寝不足頭にはしんどいので、休憩に。 スペインのDonJuan伝説をモリエールが戯曲にしたもの。実際に劇場で観たら楽しめる喜劇だったろうという感じがした。つまずきのない話の展開、諸処にあるコミカルなやりとりや、序序…