モリエール 「ドン・ジュアン」



今MaxWeber読んでるんだが論が緻密で寝不足頭にはしんどいので、休憩に。
スペインのDonJuan伝説をモリエールが戯曲にしたもの。実際に劇場で観たら楽しめる喜劇だったろうという感じがした。つまずきのない話の展開、諸処にあるコミカルなやりとりや、序序に煽られる不安感。これ読んでて思ったんだが、古代演劇の台詞が説明的なのは、舞台装置が未発達だったために情景を台詞で説明する必要があったからなんだ。ルイ14世に庇護されたモリエール版DonJuanに至っては、舞台装置も舞台衣装も相当のものだったろうというのが台詞からだけでもよく判る。
そういえば女たらしのことをドンファンと言い表すの、近頃は聞かなくなったな。