大森望・豊崎由美「文学賞メッタ斬り!2007年版/受賞作はありません編」



トヨザキ社長ご健在で何より。毒舌あいかわらず走ってます。
評者が身勝手な思い入れたっぷりに語りまくるタイプの書評がわたしは大好きなのですが、…例えば斉藤美奈子読者は踊る」なんか本屋待ち合わせの時間潰しの定番書になってましたけど←立ち読み御免、そういう意味でこの本はブックガイドとして非常に秀逸。ひとまず、佐藤多佳子「一瞬の風になれ」が読みたくなったのと、古川日出男をスルーし続けるのは愚かだということが判りました。
ブックガイドと言えば、わたしは十数年以上前に佐藤圭「100冊の徹夜本―海外ミステリーの掘り出し物」というミステリファンの間では伝説的な?少なくとも2ちゃんねる的な場所で時々言及される本を読んでいて、自分でも驚くのだけど本当によく読みこんでいたらしくどの本が紹介されていたのかをかなりよく覚えていて、今でも新古書店でミステリの棚に行くと彼が紹介してた本を探す癖があります。そしてエー、著者がカタログハウスの社長さんだったということに最近気づいて驚愕しました。続編出して欲しい。