ガルシーア・ロルカ「ロルカ詩集 (世界現代詩文庫)」



 わたしの窓から
頭を出して、わたしは知る
風の刃が
どんなに頭を切り落としたがっているかを。


 眼には見えない
この断頭台に、わたしは載せた
わたしのあらゆる欲望の
盲いた頭を。
……


ぼくがどんなにお前を愛しているか お前には決してわからないだろう
なぜならお前はぼくの中で眠り そして眠っているからだ。
鋭い刃の一つの声に 追い立てられ
泣いているお前を ぼくは隠している。
 肉体と輝く星とを等しく揺り動かす規準が
すでにもう ぼくのずきずき痛む胸を刺し貫いている
そして 濁った言葉が お前の厳しい精神の
翼たちを 侵してしまった。



※これらの詞の直後に転調するんですが、その部分の訳文がいまひとつな気がします。