大森望・豊崎由美「文学賞メッタ斬り!リターンズ」



非作家による選考をおこなう文学賞が増えた傾向を分析して、「文学の民主化」と表現するのは慧眼だと思う。
みんなが良いと言う本、よく売れよく読まれる本を、どう評価したらいいのかがようやく理解できた気がした。
ただ、わたしは今はまだ、民主主義的に選ばれた宰相よりはプラトンの言う哲人宰相が欲しいけれど。