H.F.セイント「透明人間の告白(上)(下)」

H.F.Saint「Memoires of An Invisible Man」


事故で透明人間になってしまった男が、現代のニューヨークを生きる。という以上のなんの話もありません。主人公は平凡な男で、でも何故か敵とのアクションは見事にこなし、いつもギリギリで追っ手をかわしつつ、きれいなねえちゃんとの情事は楽しむ、もちろん敵ボスとの対決もある。ありきたりの設定とありがちな展開を楽しむのがB級ミステリの醍醐味だ。作者の処女作ということでいろいろ稚拙さは否めないものの、透明人間について何を描くかの選定がうまい。言っとくけど褒めてます。これ有名作品だし、読むの楽しみにしてたの。