マックス・ヴェーバー「職業としての政治」



1919年1月、第一次世界大戦敗戦後のドイツで開かれた学生のための講演会録。論旨がとても明瞭で分りやすいです。政治が暴力を基盤としていること、また施政者の類型や出自の変遷、コーカスなど選挙システムについて、政治とは本来相容れない倫理の問題について、天職としての政治Politik als Berufについて。ヴェーバー漸く2冊目だが、彼が用いるところのBerufの意味がまだ自分の言葉で説明できない感じ。日本語で言う「天職」とは違うし単純に「職業」とも違う。賦与の才がある必要はないけれどある特化した職業的倫理観を満たしていてその活動が粛々と行われるようなそれ?
経済史の本読んだときも感じたけれど、アメリカて面白い国だと思う。国家が成立したのが世界史上非常に遅いから、封建時代の様々な制約を踏まえて成立した他の近代国家とはそもそもスタート地点が違っていて、いい意味で、色んなところがすごくヘンなのだ。