舞城王太郎「NECK」



首にまつわる、小説・脚本1(舞台上演済)・脚本2・脚本3(映画化済)の4つのおはなし。脚本2が最も良い。
舞城の良さ…というより私好みである理由の一つとして、アメリB級映画のバタ臭さが感じられる点がある。もちろん冷めた目つきで、でもそういうのが好きでたまらないんだといった風情で。(と言っても私が慣れ親しんだのはB級映画の原作のほうなんだっけ。)で、そういうバタ臭さが脚本という映画に直結した形で与えられると、…うーん…今ひとつだなということがわかりました。驚くなかれ、世界の公平さから言うと俺たちの方がグッガイで、百花ちゃんの方がバッガイ……バッガールなんだよなんて言葉がステキに響くのは、そんな言葉が聞こえてくるはずがない環境でだけ、ということ。