奥田英朗「空中ブランコ」



イン・ザ・プール」の続編で、5編収録の短篇集。これも面白い。前作よりもさらに物語のバリエーションが広がっているように見える。


褒めてるんだか貶してるんだか自分でもよく分からなくなってきた。文芸作品に対する私のスタンスは、以下、トヨザキ社長が言明されているのとほぼ同じです。
「……当時から「なんで、みんなガイブンを読まないのかなー」と不思議でしかたなかったんですの。だって、こんなこと書くとまたいらない敵を作ってしまいそうですけど、そこいらの一流半程度の国内小説より、世界文学のほうが比べものにならないくらい面白いのに。日本の小説に三百円か五百円程度上乗せするだけで、比べものにならないくらいのレベルの面白さが手に入るのに。そう思ってましたし、今もその考えは変わらないんであります。……(白水社websiteより、豊崎由美「全国3000人の海外文学ファンを代表してトヨザキ社長が提案!”ガイブン仲間”を増やすには?」2009.03.13)」
特に、広義のミステリと大衆的な文芸作品については、上記の説は鉄板です。当社比ですが。
国産モノを読むと多くの場合、まあ面白いけどこのレベルはたくさんあるし、という感想になってしまう。
そんなでも多分、続々編「町長選挙」は読むんだけど。だってやっぱり、疲れてるときには「いちごオ・レ」とか「メロンソーダ」が飲みたい。