乙一「小生物語」



11月21日
飴を舐めながら布団で睡眠しました。瞳のことを考えてブルーベリーエキスの入った飴を選びました。目が覚めたとき、いつのまにか飴は口の中から消えているのでした。これまでも何度かこのようなことはありました。そのたびに、溶けてなくなったのだろうと思っておりました。
しかしそうではなかったようです。どうやら、うとうとしているうちに、涎とともに口から転がり出ていただけのようでした。なぜそれがわかったのかというと、枕を裏返すとこれまでに口から消えた飴がびっしりと張り付いていたからでした。


また読んでしまった。ウェブ日記で読み、単行本で読み、さらに文庫で読むとは、どれだけオツイチ好きなんでしょうか。
書店に同行した人には、「ZOO」を薦めておきました。ついでに二ノ宮知子「平成よっぱらい研究所」も買わせました。ずいぶん昔その人に中島らも「明るい悩み相談室」を教えたんですが、かなりのヒットだったらしい。