スティーヴン・キング「ハイスクール・パニック」
あたかも化学反応のように、キングを読めば私はこういうふうに楽しむことができる、というその予想は決して裏切られることがない。物語の設定がとても単純で、謎もほとんど設定されず、派手なアクションも起こらないのに、これだけ先へ先へと読ませてかつ重厚なのは本当に凄い。……で、何でひさしぶりにキングを手にとったかと考えてみると、ハズレ本に耐えられなそうな気分だ、ワンシッティングで読みたい、ライトすぎるのは辟易、そんなとこだったのでしょうか…ちゃんと読書したいんだけど疲れてる…みたいな。
1人の高校生がクラスメート大勢を人質にして教室にたてこもる話なのだけど、教室内で形成されてく犯人ー人質の連帯感や、粛々としながらも高揚した雰囲気、これがストックホルム症候群なのだろうか。
よしながふみ「フラワー・オブ・ライフ(1)〜(4)」
普通に良いけど、よしながさんの他の作品にある様式美みたいなのは薄い感じ。