「未来」2007年5月号(No.488)



あと1年で500号なんですね。


「パン=クレオールの概念」ロドルフ・エティエンヌ
クレオール文化の連帯の大切さを論じたもの。クレオール語とは狭義には、植民地などでフランス語から派生した現地語、特殊なことに自然発生的な言語としてはかなり新しい、だとわたしは認識しています。そうすると、本文のこのくだり→「とりわけ今日もっともクレオール化されている都市であるパリ…」というのの意味がよく判りません。クレオールに対するわたしの認識は決して常識以下ではないと信じたいですが、そうだとすると著者の言うところのクレオールについて、冒頭で定義して欲しいと思いました。


「あの世の名前」長谷川摂子
墓碑に記された戒名をめぐるはなし。「紅顔温容童女」「幻秋嬰児」、子供や親の姿を想像させられて、確かに説法くさくなくて微笑ましい。連載当初から読んでてこの筆者、とても想像力ゆたかで子供への優しい視線がある人だなという感じがして、なんか好きです。かなり高名な童話作家の方のようですが、この文みたいなのをパパママ向けに書いたら良いかもと思いました。いや、わたしはそんな予定ゼロなんすけど。。。