斎藤喜博「授業小言(斎藤喜博総編集 開く叢書13)」



年末の友人たちとの宴席で、教育の本質的なことを真剣に考えて取り組んでいる人と話す機会があった。彼のような人と話すのは久しぶり、という感覚がして、まさにそういう機会に、父が教育に従事してましたよ、と自分が発言したのは我ながら意外だった。そういえば実家の書棚には斎藤喜博の書籍がずらりと並んでいるし、「たのしい授業」という雑誌もかなりの面積を占めている。父も彼のようであっただろうとは分かっていた、でもきちんと読んだことはなかったのだ、何故か。
テレビニュースで帰省ラッシュの模様を放送するときに、駅のホームで子供たちにおこなったインタビューがよく使われている。「田舎はどうだった?」「楽しかったー。」この「楽しかったー。」という返答に違和感を感じられるようじゃなきゃダメなんだなと心にとめておく。