A・J・クィネル「燃える男」



例によって知らなかったけど、映画化されていたらしい。華々しい戦歴を持つがすっかり燃え尽きた傭兵クリーシィが、ある少女のボディーガードをしている最中にその子を殺されてしまい、復讐をするという話。
いいストーリーだけど、微妙に私好みの埒外だった。復讐活劇の面白さに動機付けはたいして必要ない。ミステリにおけるワイダニットがうっとおしいのと同じだ。この本の三部構成のうち、彼の経歴や少女への親愛のストーリーを語っている第一部は確実に読み飛ばしたいところだった。