ジェイムズ・P・ホーガン 「星を継ぐもの」
ホーガン最高!ハードSF万歳!最初に評判聞いてからもう10年以上経つけど、そしてその間にはツマンナイSFにいくつかひっかかったり、紀伊國屋書店でガキの「ホーガンはもう全部読んじゃったよ〜」などという耳の痛いセリフを耳にしたりもしましたが、でも読まずに人生終えることにならなくて本当に良かった!
5万年前に死亡したと思われる地球人らしき遺体(しかも、最先端の宇宙服を身につけている)が月面で発見され、その調査と解釈を巡ってストーリーは進行する。作中の科学者が語る宇宙科学とか物理学とか進化論とか放射線化学とか暗号学とか言語学とかを土台にした仮説も、初出から30年を経た今でもなお色あせることなくエキサイティングで、しかも最終的に導かれた、調査結果によく符号していると思われる仮説てのも、何てダイナミックで夢のあることだろう。まさにわたしたちは星を継ぐものなのだ。あー、こういうときNewtonが読みたくなるんだよね、竹内先生!