2010-02-17から1日間の記事一覧

大江健三郎「水死」

自分が生をどうにか生き延びていくなかで、ふと大江がそばにより添ったことがあった。その時もやはり転回点を迎えていた。「個人的な体験」を読み進めることができない状況に陥り、わたしは、作中で大江に該当する人物がしたのとまったく同じく、床にただ茫…