2008-12-23から1日間の記事一覧

吉増剛造「花火の家の入口で」

幼年のわたしがさくらを見た日。その日わたしは老衰 した。庭にひびいた紙笛の散る里、……わたしはわた しの人生を思い出す。(時は、少しも、足りなくなか った。百年がたち、百五十年がたっ、た、……。)